企業の認知拡大に効果的なSNSツールとして、今特に注目されているインスタグラム(Instagram)。
ひと昔前までは、写真や動画を投稿するのが一般的な使い方でした。
しかし、最近は年々新しい投稿の種類が増え、一般ユーザーのみならず、企業のアカウント運用者の頭を悩ませています。
現在、インスタグラムの投稿の種類は大きく分けて7種類あります。
本記事では、インスタグラムのメリットを最大化する鍵となる、7種類の投稿方法について解説していきます。
投稿場所 | 投稿コンテンツ | 掲載場所 | |
フィード | フィード | 静止画・60分以内の動画 | 無制限 |
ストーリーズ | ストーリー | 静止画・15秒以内の動画 | 24時間 |
ストーリーズハイライト | プロフィール画面 | 静止画・15秒以内の動画 | 無制限 |
リール | フィード | 15~60秒以内の動画 | 無制限 |
インスタライブ | 生配信 | 最大4時間 | 配信中のみ |
ショッピング | フィード | 商品タグ付きの静止画・動画 | 無制限 |
ガイド | フィード | 自他の投稿のまとめ | 無制限 |
投稿の種類1:フィード(通常投稿)
まずご紹介するのは、インスタグラムの基本的な投稿方法であるフィード投稿(通常投稿)です。
インスタグラムを開いた際に、タイムラインに表示される写真や動画の投稿を指します。
サービス開始に比べ、投稿できる静止画のサイズや動画の長さの制限が緩くなってきています。
最近では、インスタグラムが長尺動画が投稿できるIGTV機能を廃止したことにより、最大60分の動画をフィードに投稿することが可能となりました。
フィードの特徴
- 投稿できるコンテンツ:静止画・最大60分の動画(IGTVと結合により)
- 掲載時間:無制限
- 掲載場所:フィード
- 1投稿につき、静止画と動画合わせて最大10枚の複数投稿が可能
- タグ付け・キャプション・位置情報などを使用し、1投稿で多くの情報を発信することが可能
オーディエンス側:
- いいね!やコメント欄でリアクションを送ることができる
- ブックマーク機能を利用して、投稿の保存が可能
- レストランのメニューや店舗の雰囲気、商品の詳細を伝える投稿
→店舗の位置情報を表示したり、キャプションを活用することで間接購買が見込める
- ミュージックビデオや、インスタライブのアーカイブなどの長尺動画の投稿
→この後紹介するインスタライブ配信を、動画に変換して残すことができる
- 「〇〇おすすめランキング」など、情報が多い投稿
→複数投稿で情報を分散したり、文字入れ加工をすることで多くの情報を伝えることができる
操作方法
- 画面右上の「+」アイコンをタップし、「投稿」を選択
- アルバムから投稿したい写真・画像を最大10個まで選択して「次へ」をタップ
- 必要に応じてフィルター加工や編集を行い、「次へ」をタップ
- キャプションやタグ、位置情報などの情報を加える
- 画面右上の「シェア」をタップして投稿完了
フィード投稿は、インスタグラムがサービスを開始した当初からあるため、多くのユーザーにとって使いやすいかと思います。
また、タグ付けやハッシュタグなどの機能を活用させることで、集客効果があります。
インスタグラム運用の初心者は、まずフィード投稿をマスターしましょう。
フィード投稿についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください!
投稿の種類2:ストーリーズ
続いて紹介するのは、フィード投稿の次にユーザー使用率が多いストーリーズです。
ストーリーズは簡単に言うと、24時間限定で公開される画像や動画の投稿です。
インスタグラムを開いた時に、画面上部に表示されるアカウントのプロフィール画像をタップすることで閲覧することができます。
ストーリーズの特徴
- 投稿できるコンテンツ:静止画・15秒以内の動画(それ以降は分割されて最大60秒まで投稿可能)
- 掲載時間:投稿から24時間
- 掲載場所:ストーリーズ
- テキスト追加やフィルター加工が可能
- 位置情報や音源、外部リンク、イベントのカウントダウン機能が追加可能
- 質問箱やクイズ、アンケートといったオーディエンス参加型の機能も追加できる
- 他の種類の投稿(フィード投稿やリール投稿など)をシェアすることができる
オーディエンス側:
- ストーリーに対してアクションスタンプやメッセージ送信ができる
- 閲覧すると、「足跡」として履歴が残る
- 期間限定や新商品の情報をシェアする時
→投稿後24時間で消えるため、フィードを作り込むほどの情報ではない時に活用
- オーディエンスの反応が知りたい時
→アンケートやクイズ機能を活用して、ユーザーをコミュニケーションを図ることができる
操作方法
- 画面右上の「+」アイコンをタップし、「ストーリーズ」を選択、または画面を右にスワイプしてストーリー撮影画面を表示させる
- 撮影、または画面をスワイプしてアルバムから写真・動画を選択
- フィルター加工や文字入れ、位置情報機能などを必要に応じて追加
- 画面右下の「→」アイコンをタップし、シェアする先を選択
・フォロワー全体にシェアする場合:「ストーリーズ」を選択
・限られた人だけにシェアする場合:「親しい友達のみ」を選択 - 「シェア」をタップし、投稿完了
投稿から24時間経つと自動的に削除されるストーリーズ投稿、詳しくは以下の記事をご覧ください!
インスタグラム(Instagram) を使っていて、ストーリーズを写真や動画投稿の次に最もよく利用するという方も多いのではないでしょうか? 24時間で消えるストーリーズには写真や動画を手軽に載せられ、フィードでの投稿よりも気負わず楽しめる[…]
投稿の種類3:ストーリーズハイライト
「最も興味を引く部分」といった意味を持つ「ハイライト」。
これまでシェアしてきたストーリーズの中から、残しておきたい物だけを厳選してプロフィール画面に固定することができます。
ストーリーズハイライトの特徴
- 投稿できるコンテンツ:新規 / 過去ストーリーズ
- 掲載時間:無制限
- 掲載場所:プロフィール画面
- ストーリーズ投稿時につけた文字や質問箱などはそのまま残る
- 24時間経過したストーリーの足跡は閲覧することができない
- カテゴリーごとに名前をつけてハイライトを作成することができる
オーディエンス側:
- ハイライトから閲覧したストーリーズにもスタンプやメッセージのリアクションを送信できる
- 投稿から24時間経過している場合、閲覧しても足跡が残らない
- 「よくある質問」「注意事項」など、新規フォロワーに確認して欲しい情報をまとめる
→プロフィール画面の固定されるため、新しくフォローした際に目につきやすい
- 期間限定イベントの様子をまとめる
→名前をつけてカテゴライズできるため、後から振り返りやすくなる
操作方法1:新規のハイライトを作成する場合
- プロフィール画面のハイライトの欄から「+新規」をタップ
- これまでシェアしてきたストーリーの一覧が表示されるため、ハイライトを作りたい投稿を選択(複数選択も可)
- 画面右上の「次へ」をタップ
- ハイライトの名前とカバー画像を選択し、「追加」をタップ
操作方法2:新規ストーリーをハイライトに追加する場合
- 通常のストーリー投稿と同様の手順で、シェアする先を選ぶ画面まで進む
- 「シェア」をタップ後に表示される「ハイライトに追加」を選択
- 既存のハイライトを選択するか、新たに作成して「追加」をタップ
- 「完了」をタップして投稿完了
操作方法3:過去のストーリーズを既存のハイライトに追加する場合
- プロフィール画面から、編集したいハイライトを開く
- 画面右下の「…その他」アイコンをタップし、「ハイライトを編集」を選択
- 「ストーリーズ」をタップし、これまでシェアしたストーリーズの一覧を表示させる
- 選択中のハイライトに追加したいストーリーズを選 択し、「完了」をタップ
※編集画面から、ハイライトに入っているストーリーズの削除も行えます。
24時間で消えてしまうストーリーズを保存してくれる「ハイライト」機能。
毎日のコーディネートや旅の思い出をアルバムのようにまとめるユーザーも多いです。
ぜひ大事な情報はハイライトを作成して残しましょう。
ストーリーズのハイライト機能について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください!
インスタグラム(Instagram)を使っていて 「反響の良かったストーリーズが24時間で消えてしまうのは勿体無い」 「よく聞かれるQ&Aの投稿を目立つ場所に残しておきたい」 このようなご経験はありませんか? イ[…]
投稿の種類4:リール
2020年に新機能としてリリースされたReels(リール)機能。
インスタグラム上で撮影した動画や、アルバムの静止画・動画を使用して、15秒・30秒・60秒の短尺動画を作成・投稿できます。
投稿されたリール動画は、フィードやリール専用のフィードに表示させることができます。
15秒以内の動画を24時間限定でシェアするストーリーズに対して、60秒以内の動画を無制限で公開することができるのがリールです。
リールの特徴
- 投稿できるコンテンツ:最大60秒の動画
- 掲載時間:無制限
- 掲載場所:フィード、リール専用フィード
- 画面いっぱいに表示される縦長サイズ
- 音源や位置情報、キャプションの追加が可能
- フィードへ表示させるか選択可能
オーディエンス側:
- いいね!やコメント欄にてリアクション可能
- ブックマーク機能を利用しての保存が可能
- 他のユーザーのリール投稿とコラボできるリミックス投稿が可能
- TikTokで配信した動画をリポスト
→短尺の動画投稿アプリTikTokの動画コンテンツ
- 商品紹介や使い方を宣伝する
→15秒以内のストーリーズやサイズ制限のあるフィード投稿に比べて、多くの情報を発信することができる。
操作方法
- 画面右上の「+」アイコンをタップし、「リール」を選択
- 新たに撮影、または上にスワイプしてアルバムないから静止画・動画を選択
- 画面左のアイコンを操作し、音源や長さ、スピードなどを調整
- キャプション記入画面でカバー画像の選択やタグ付け、位置情報を追加
- フィード画面に表示させるか選択
- 「シェア」をタップして投稿完了
※「シェア」の下にある「下書きとして保存」を選択することで、一時的に保存し、後から編集・投稿をすることが可能です。
最大60秒はオーディエンスにとって、短すぎず・飽きずとちょうどいい長さです。
また、最近では、リール専用のフィード画面や、発見欄に載るリールの割合を増やすなど、インスタグラムがリールを重要視しています。
リールの使い方をマスターし、これからのリールブームに備えましょう。
NEWS
インスタグラムは2021年11月17日(米国時間)、フィードに投稿された15分以内の動画をリールに表示させるテストを開始すると発表しました。
ユーザーの動画投稿に対する選択肢や、操作をシンプルにすることを目的とし、日本とインドネシアが対象国となります。
テストの結果を踏まえ、今後の正式な導入の可否や、対象国の拡大について決定するとしています。
最近注目されているリール機能、驚くべき拡散力を以下の記事にてご紹介しております。
ぜひ参考にしてみてください!
年々新しい機能が追加されていくインスタグラム(Instagram)。 最近では、2020年にリール(Reels)機能が新しくリリースされ、企業アカウントが絶対に導入すべき機能だと注目されています。 しかし、「リールってどうやって[…]
投稿の種類5:インスタライブ
インスタグラム上で最長4時間の生配信ができる機能を、インスタライブ(インスタグラムライブ)と呼びます。
インスタライブの特徴
- 投稿できるコンテンツ:最大4時間のライブ配信
- 掲載時間:配信中のみ
- リアルタイムでオーディエンスとコミュニケーションが図れる
オーディエンス側:
- スタンプやコメント、質問機能を使ってリアクション可能
- 配信中にコラボが可能(ホストの承認が必要)
- フォローしていないユーザーのライブも閲覧可
商品や店舗の紹介
→オーディエンスが配信中に質問でき、リアルタイムでの質疑応答が可能
操作方法
- 画面右上の「+」アイコンをタップし「ライブ」を選択、または画面を右にスワイプしてストーリー撮影画面から「ライブ」を選択
- ネット環境の確認が取れ次第、インスタライブが開始される
終了するには…
- 画面右上の「×」アイコンをタップし、「今すぐ終了」を選択
- 動画を破棄、またはIGTVとしてシェアするかを選択
ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションを図ることができるインスタライブ。
最大4時間の配信が可能という強みも生かし、フォロワーや顧客との距離を縮め、新たなファン獲得の機会にしてください。
インスタライブについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください!
消費者の購買決定に大きな影響を与えるとして、近年多くの企業が導入しているインスタグラム(Instagram)。 フィード投稿やストーリーズを活用している企業アカウントが多く見受けられる中、2016年からインスタグラムに搭載されている「[…]
投稿の種類6:ショッピング
続いて紹介する投稿の種類は、2018年から導入された「ショッピング」機能です。
投稿に商品の詳細を紐づけることができ、商品タグをタップすることで直接ECサイトの商品ページへ飛ぶことができます。
投稿を見た後にWebサイトで検索し、商品を探し直すといった手間を省くことができるため、ユーザーにとって便利な機能ですよね。
また、購買行動の短縮が図れることで、売り上げに拡大にも貢献するといった企業へのメリットもあります。
※ショッピング機能を利用する場合は、インスタグラムへ申請する必要があります。
ショッピングの特徴
- 投稿できるコンテンツ:静止画・1分以内の動画
- 掲載時間:無制限
- 掲載場所:フィード、ショッピング専用のフィード
- 1投稿につき最大5つまで商品タグをつけられる
- ハッシュタグ・位置情報・キャプションなどの情報追加機能が使用可能
オーディエンス側:
- 商品タグ付きの投稿は、ショッピングバッグのアイコンが表示される
- 商品タグをタップして ECサイト購入ページへアクセスできる
- いいね!、コメント欄にてリアクション可
- ブックマーク機能を利用して保存可
商品紹介
→ショッピング機能を導入し、ショップへの流入率が40%以上増加した例もある
※インスタグラムと相性のいいアイテムを見極めることがポイント
操作方法
ショッピング機能を利用した投稿前に必要なこと
- インスタグラムとFacebookをリンクさせ、ビジネスアカウントに設定する
- インスタグラムへショッピング機能利用の申請を行う
※認証されるまでに約1週間かかるため、早めの申請をおすすめします。
認証後は、以下の手順で投稿していきます。
- 審査を通過し、ショッピング機能がオンになっているか確認
- フィード投稿と同じ手順でキャプション追加画面まで進む
- 「商品をタグ付け」をタップし、紐付けたい商品を選択
- 「完了」→「シェア」をタップして投稿
ショッピング機能が導入された当初に比べ、現在では多くの企業が売上拡大に活用しています。
投稿する際は商品が魅力的に見えるように工夫し、より多くのユーザーをECサイトへ導きましょう。
近年様々な機能がアップデートされているインスタグラム(Instagram)ですが、ショッピング機能をご存知でしょうか? 「Shop Now」と呼ばれるインスタグラムのショッピング機能では、投稿にECサイトの商品ページを紐付けることによ[…]
投稿の種類7:まとめ
最後に紹介するのは、2020年にリリースされたばかりのまとめ(ガイド)機能を利用した投稿方法です。
すでに投稿済みの写真や動画、他のユーザーの投稿をブログやカタログのようにまとめることができます。
まとめのタイプは、「場所」「商品」「投稿」の3つから選ぶことができ、それぞれにタイトルやキャプションを追加することが可能です。
例えば、
- これまでの投稿したカフェの投稿をまとめて「おすすめのカフェ特集」として投稿
- 他のユーザーの投稿を集め、「いつか作りたいレシピ特集」として投稿
といったように、企業アカウントだけでなく一般ユーザーも活用することができます。
まとめ機能の特徴
- 投稿できるコンテンツ:複数の静止画・動画投稿(他のユーザーの投稿も可)
- 掲載時間:無制限
- 掲載場所:プロフィールのガイド一覧
- まとめ投稿ごとにタイトルやキャプションで補足を加えることが可能
オーディエンス側:
- ブックマーク機能を利用して保存が可能
- まとめ投稿からそれぞれの投稿へ飛ぶことが可能
商品のまとめ
→アウターやバッグなど、これまで投稿した商品をカテゴリーごとにまとめられる
操作方法
- 画面右上の「+」アイコンをタップし、「まとめ」を選択
- まとめのタイプ選択
- 自身の過去投稿、または保存済みの他ユーザーの投稿からまとめる投稿を選択
- まとめのタイトルやカバー写真を設定
- まとめ内のそれぞれの投稿のタイトル、キャプションを追加
- 「次へ」をタップし、フィードへ表示させるか選択
- 「シェア」をタップして投稿完了
フィード投稿やストーリーズに比べ使用頻度は低いものの、まとめを制作することで、過去投稿を遡らずに必要な情報が見つけやすくなります。
また、プロフィールページにガイド専用のタブとして表示されるため、非フォロワーや新規フォロワーがそのアカウントについて知るときに参考になります。
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