世界中で絶大な人気を誇るインスタグラム(Instagram)。
今やインスタグラム上でビジネスを行う企業も急増しています。
インスタグラムで自分の好みの広告が出てきて、ついつい購入してしまうというユーザーも少なくありません。
インスタグラムの広告の種類は様々ですが、多大な影響力を持つインフルエンサーの投稿を自社の広告として出稿できるのはご存知ですか?
今回は、インスタグラム広告の一種であるブランドコンテンツ広告について詳しく解説していきます!
広告出稿を考えているインスタグラム運用担当者の方は、ぜひ本記事をご参照ください!
本記事でわかること |
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インスタグラムのブランドコンテンツ広告って何?
そもそも、インスタグラムのブランドコンテンツ広告とは一体なんなのでしょうか?
ブランドコンテンツ広告とは |
インスタグラム広告の種類の一種で、影響力のあるインフルエンサーが作成した投稿を自社の広告として配信できるもの |
ブランドコンテンツとは、インフルエンサーが商品やサービスを紹介し、企業がそれに対して対価を支払うというものです。
ブランドコンテンツ広告を出稿する際には、インスタグラマーやファッションモデルなどの、知名度があったりフォロワーが多かったりするインフルエンサーが、通常の写真や動画(オーガニック投稿)をアップします。
そして、企業はその投稿を自社の広告として配信できるのです。
クリエイターの投稿には、上記の写真左のようにユーザー名の下に「(広告主)とのタイアップ」と表示されます。
正式に広告投稿をした場合は、上記の写真右のようにユーザー名の下に「広告」と表示されます。
このように商品やサービスをインフルエンサーにPRしてもらい、自社のファンを増やしたり購買活動に繋げようとするビジネスの手法を、インフルエンサーマーケティングと言います。
インフルエンサーマーケティングに関する詳しい説明は、以下の記事をご参照ください!
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企業がブランドコンテンツ広告を使う6つのメリット
上記ではブランドコンテンツ広告の意味について確認しました。
ここでは、企業がインフルエンサーを起用してブランドコンテンツ広告を出稿するメリットについて解説していきたいと思います。
企業がブランドコンテンツ広告を使用するメリットは以下の6点です。
ブランドコンテンツ広告を使用する6つのメリット |
メリット1:インフルエンサーのフォロワー+aを対象に投稿を拡散できる
インスタグラムで活躍するインフルエンサーは1万人、10万人、時には100万人単位でフォロワーを抱えています。。
インフルエンサーが抱える多くのフォロワーに商材が届くのはもちろん、広告なので、インフルエンサー以外のフォロワーにも届けることができます。
インフルエンサーに依頼する時点で多くの閲覧数が保証される+新規ユーザーにも見てもらえるというのは、拡散力がだいぶ大きいですよね。
メリット2:Facebook広告マネージャでPDCAが回せる
インスタグラムは実はFacebook社の傘下にあるというのはご存知ですか?
そのため、インスタグラムの広告出稿はFacebookの広告マネージャという機能を使って行います。
Facebookの広告マネージャを使用すれば、広告の出向状況を確認し、修正を行うことができるのです。
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようとすることです。
広告を出して終了するのではなく、広告マネージャを使用して、改善点を発見しましょう。
インスタグラム広告についての基本的な説明はこちらの記事をご参照ください!
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メリット3:ターゲットを指定できる
起用したインフルエンサーのフォロワーには、その人のことを支持する層が存在します。
自社がターゲットとする性別や年齢層が、起用するターゲットのフォロワーと一致していれば、ターゲットを指定した宣伝が行えますよね。
また、Facebookマネージャで広告を出稿する際にも、ターゲットを指定する項目があるのでターゲットを指定する際の効果はさらに精細になります。
自社の商品を本当に届けたいターゲットに、ピンポイントで届けたほうが、効率が良いのは明らかです。
メリット4:ステレスマーケティングだと疑われない
現在、ステレスマーケティングが社会問題になっています。
ステレスマーケティングとは、それが宣伝活動であるにも関わらず宣伝活動でないと偽って消費者に悟られないようにすることです。
ステレスマーケティングを行なっている事実が発覚すると、企業のイメージダウンにつながったり、インターネット上で炎上を引き起したりする可能性があります。
そこで、ブランドコンテンツ広告を使用すれば、企業とインフルエンサーとの関係性を明確にすることができるので、信頼を得ることができるのです。
メリット5:企業以外の人からの発信ができる
商品を買う決め手として、一般の人が発信する口コミを参考にする人が多いです。
企業からではなく、第三者が商材を発信することによって、信頼を得ることができるからです。
ブランドコンテンツ広告は、「広告」と記載されているものの、インフルエンサーのアカウントで発信するため、オーガニック投稿に近いです。
あまり広告感を負出さずに第三者の視点からの発信を行うことができるわけなんですね。
メリット6:インフルエンサーの個性を活かして多様な宣伝を短時間で
インフルエンサーは、投稿のプロです。
インフルエンサーの手にかかれば、一般投稿の投稿でありながら、クオリティの高い、オシャレなクリエイトが期待できます。
それを複数のインフルエンサーに頼むことで、それぞれのアカウントの個性溢れる違った広告が作成できるのです。
写真やキャプションが異なるので、見る側も「また同じ広告だ」と飽きることはありませんし、多様な感想を目にすることができます。
また、インフルエンサーを起用するとこで、作業時間短縮も可能です。
従来の広告では、カメラマンやモデルを起用して、スタジオ撮影やロケを行わなければいけません。
しかし、それらのプロセスを全てインフルエンサーが担保してくれるので、時間の節約をしながらクオリティの高い投稿を制作することができるのです!
ブランドコンテンツ広告を出稿する際のポイント
上記では、企業がブランドコンテンツ広告を使用するメリットについてお話ししました。
ここでは、ブランドコンテンツ広告を使用する際に抑えるべきポイントついて解説したいと思います。
ブランドコンテンツ広告を使用する際のポイントは以下の2点です。
ブランドコンテンツ広告使用時の2つのポイント |
ポイント1:自社のターゲットに合ったインフルエンサーを選定する
インフルエンサーを起用する際、できるだけ多くの人に発信したいという思いから、知名度やフォロワー数にこだわるのはわかります。
しかし、そのような判断基準だけでインフルエンサーを起用するのはよくありません。
自社のターゲット層と同じフォロワーを持っているインフルエンサーを起用することで、自社の商品を必要とする人にピンポイントに届けることができるのです。
しかし、インスタグラム上にインフルエンサーは数えきれないほどいて、選定するのが大変ですよね。
そこで、インフルエンサー分析ツールであるA streamを使用することをおすすめします。
A streamを使えば、簡単にインフルエンサーのフォロワー属性を可視化することができるのです。
A streamについての詳しい説明は、こちらの記事をご参照ください!
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ポイント2:依頼時にインフルエンサーとすり合わせを行う
起用したいインフルエンサーが決定したら、広告出稿の準備を進める前に、以下の点のすり合わせを必ず行いましょう。
- 配信期間
- 給与
- 発信内容
例えば、後から「やはりこの給与には見合っていない」「キャプションが依頼したものと違う」などインフルエンサーと企業の間で揉め事が起こらないように、事前に両方で合意をしてから出稿準備を進めましょう。
また、広告主はコメントやキャプションを管理できないので、後からミスを見つけたなどが起こらないように、投稿前に再度内容をチェックするようにしましょう!
ブランドコンテンツ広告を使用した企業の事例
上記では、ブランドコンテンツ広告を出稿する際のポイントについて解説しました。
ここでは、実際にブランドコンテンツ広告を使用した2つの企業の事例を紹介していきたいと思います。
事例1:コスメブランドDの事例
コスメブランドDは、ブランドコンテンツ広告を使用した場合と、していない場合のどちらの投稿も行なっています。
ブランドコンテンツ広告を使用せずにインフルエンサーに依頼した場合、最高リーチ数が5万代であったのに対して、ブランドコンテンツ広告を使用して出版した場合の最高リーチ数が50万代でした。
最高リーチ数が10倍にも伸びていますね。
この事例から、広告出稿をすることで、そのフォロワーだけではなく、一般ユーザーの投稿にも流れるようになるため、より多くの人の目に留まりやすいということがわかります。
事例2:アパレルブランドYの事例
アパレルブランドYは、フィード投稿とストーリーズ投稿の両方でブランドコンテンツ広告を使用しました。
ブランドコンテンツ広告を使用する前の通常のリーチ数は2000〜3000程度ですが、ブランドコンテンツ広告使用後は5883に伸びました。
また、通常のインプレッション数(投稿がユーザーの画面に表示された回数)は3000〜4000程度ですが、ブランドコンテンツ広告利用後には7568にまで伸びました。
このことから、ブランドコンテンツ広告を使用するとリーチやインプレッション数がかなり伸びるということがわかりますね。
さらに、Facebookでの広告出稿の際に、「ブランド認知拡大」を目的とするとリーチ数が上がるということがわかりました。
ブランドコンテンツ広告の出稿手順
上記では、ブランドコンテンツ広告を使った企業の事例をご紹介しました。
ここでは、ブランドコンテンツ広告を実際に出稿する際の手順について解説したいと思います。
その前に、ブランドコンテンツ広告が表示される場所は以下の3点であるというのを把握しておきましょう。
- フィード画面
- ストーリーズ画面
- 発見タブ
ブランドコンテンツ広告は、インスタグラムのホーム画面のことを示すフィードと、ホーム画面の上に表示されるストーリーズ、下の虫眼鏡アイコンをタップすると表示される発見タブで出稿することができます。
そして、ブランドコンテンツ広告を出稿するためには、以下の操作が必要になります。
以下でそれぞれの操作手順について解説していきます。
企業側がインフルエンサーを承認するための設定方法
まず、インスタグラム上で企業がインフルエンサーを承認する必要があります。
インフルエンサーを承認する手順は以下の通りです。
以下で画像とともに詳しく解説していきます。
①設定を開く
初めに、画面上のプラスボタンをタップします。
そして、その中の設定を開きます。
②「ビジネス」の中の「ブランドコンテンツ」をタップ
設定の中に、「ビジネス」をいう項目があるので、タップします。
そして、ビジネスの中の「ブランドコンテンツ」を選択します。
③「承認済みアカウント」からインフルエンサーの名前を検索
次に、「コンテンツクリエイターを手動で承認」をオンにして、「コンテンツクリエイターを承認」をタップします。
そして、目的のインフルエンサーの名前を検索します。
④承認したいインフルエンサーを選択し、承認済みのクリエイターを確認
次に、目的のインフルエンサーを見つけたら承認します。
最後に、「承認済みのコンテンツクリエイター」の中に選択したインフルエンサーがいるかどうか確認しましょう。
インフルエンサー側企業を承認するための設定方法【フィード・発見タブ】
インフルエンサー側も、インスタグラム上で企業を承認する必要があります。
フィード・発見タブで広告を表示したい場合の、インフルエンサーが企業を承認する手順は以下の通りです。
以下で写真とともに手順を解説していきます!
①新規投稿画面の「詳細設定」から、「ブランドパートナーを追加」をタップ
はじめに、投稿画面の一番下の「詳細設定」をタップします。
そして、次の画面に出てくる「ブランドパートナーを追加」をタップします。
②企業を検索して、選択
次に、目的の企業の名前を検索します。
目的の企業が見つかったら、追加します。
③「ブランドパートナーによる宣伝を許可」をオンにして「シェア」
最後に、「ブランドパートナーによる宣伝を許可」をオンにして、投稿をシェアします。
インフルエンサー側が企業を承認するための設定方法【ストーリーズ】
ストーリーズで広告を表示したい場合の、インフルエンサーが企業を表示する手順は以下の通りです。
以下で写真とともに解説していきます。
①「リンク」アイコンをタップし、「ブランドパートナーを追加」
初めに、ストーリーズ投稿画面上のタグボタンをタップします。
そこから、「ブランドパートナーを追加」をタップします。
②企業を検索し、「ビジネスパートナーによる宣伝を許可」をオンにする
フィード投稿と同様の方法で目的の企業を選択したら、「ブランドパートナーによる宣伝を許可」をオンにします。
最後に、ストーリーズに投稿します。
インフルエンサーの投稿を自社の広告として出稿する方法
最後に、Facebookの広告マネージャを使ってインフルエンサーの投稿を自社の広告として出稿します。
広告の出稿手順は以下の通りです。
- 「作成する」をクリック
- 広告の目的を設定し、「次へ」をクリック
- キャンペーン名やカテゴリを確認したら「次へ」をクリック
- 予算・オーディエンス・配置を設定し、「次へ」をクリック
- 「既存の投稿を使用」を選択し、「投稿を選択」をクリック
- 「ブランドコンテンツ」の中から目的の広告を選択して「次へ」をクリック
- 「ウェブページのURL」を設定し、公開設定
以下で画像とともに手順を解説していきます!
①「作成する」をクリック
初めに、自社の広告マネージャを開き、写真赤枠の「作成」ボタンをクリックします。
②広告の目的を設定し、「次へ」をクリック
次に、自社の広告キャンペーンの目的を設定します。
③キャンペーン名やカテゴリを確認したら、「次へ」をクリック
次に、キャンペーン名やカテゴリを確認する画面が表示されます。
確認できたら、写真赤枠の「次へ」をタップします。
④予算・オーディエンス・配置を設定し、「次へ」をクリック
広告キャンペーンの予算を設定します。
ターゲットとする層を設定します。
配置を設定します。
広告出稿をインスタグラムのみで行いたい場合は、「手動配置」を選択します。
すると、インスタグラムのどの画面で広告を表示したいのか選択することができます。
⑤「既存の投稿を使用」を選択し、「投稿を選択」をクリック
次に、広告設定の中から、「既存の投稿を使用」を選択します。
そして、クリエイティブの中から、「投稿を選択」をクリックします。
⑥「ブランドコンテンツ」の中から目的の広告を選択して「次へ」をクリック
次に、画面上に表示される「ブランドコンテンツ」をクリックし、目的の広告を選択します。
⑦「ウェブページのURL」を設定し、公開設定
最後に、ウェブサイトのURLを入力し、「公開する」を押せば出稿完了です!
ブランドコンテンツ出稿時の注意点
ブランドコンテンツ広告をストーリーズで投稿する場合、以下のことに注意してください。
ストーリーズ内のスタンプを画面の端に貼り付けないようにする
例えば上の画面のようにスタンプを画面の端の方に添付してしまうと、「スタンプが画面の端に近すぎるため、ブランドパートナーはこのストーリーズを宣伝できません。」と表示されます。
ストーリーズでブランドコンテンツ広告を出稿する際には、せっかく作成したクリエイトが投稿できないという問題が発生しないためにもスタンプの配置に気をつけましょう。
ブランドコンテンツ広告まとめ
いかがでしたか?
今回は、インスタグラム広告の一種であるブランドコンテンツ広告についてメリットから事例・投稿方法まで解説しました。
本記事の内容を以下にまとめてみました。
- ブランドコンテンツ広告はピンポイントにターゲットに届けることができる
- ブランドコンテンツ広告を企業とインエンサーの関係性を明確にできる
- 何人かのインフルエンサーを起用すると多様なクリエイトで宣伝ができる
- インフルエンサーと企業の間で揉めることがないように、事前にすり合わせを行う
ブランドコンテンツ広告は、インフルエンサーの力を借りることでインスタグラム上で良い効果を発揮します。
これからインスタグラムでの広告出稿を考えている方は、ぜひ本記事を参考にブランドコンテンツ広告を活用してみてください!