最近はさらに勢いを増し多くの視聴者の生活の一部になりつつある「TikTok(ティックトック)」。
アカウントを開設する企業も増えてきていますが、分析をしながらTikTokアカウントを運用している企業は少ないのが現状です。
しかし、TikTokアカウントの運用を行う上で分析は重要な要素なのです。
そこで本記事ではTiktokを分析するメリットや分析方法について詳しくご紹介します!
最後まで読むことで誰でもTikTokアカウントの分析が出来るようになるため必見ですよ!
この記事で分かること |
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TikTokの分析とは
企業のTikTokアカウントを運用をする上で、結果を出す方法は1つしかありません。
その方法はPDCAを回し続けることです。
そもそもPDCAとはPlan(計画)-Do(実行)-Check(評価)-Action(改善)の略で、TikTokにおいては1つの動画ごとにPDCAが回っていくと考えましょう。
今回の記事で取り上げているTikTokの分析とは、PDCAの中のCheck(評価)の部分を担うことになり、分析のやり方がわからないとPDCAが回らなくなり、企業のTikTokアカウント運用で結果を出すことは不可能になります。
TikTok分析がどれほど重要か分かっていただけたところで、2種類のTikTok分析方法を紹介します。
アカウント分析
アカウント分析はTikTok上のアカウント単位で分析するものになります。
自分のアカウントが1週間でどれだけフォロワーが増えたのか。どんなフォロワーが増えたのか。
先月の投稿に比べて今月の投稿はあまり再生数が伸びていないのではないか。
といった特定期間で区切った情報を抽出することで、1つの投稿だけでなく長期的にアカウントを見たときの評価をすることができるのです。
また、過去数値が確認できるためアカウントとしての成長度合いを見ることができます。
その成長度合いを基準にすることで、アカウントとして目指す方向性に沿って運用進行ができているかどうかの把握も可能です。
投稿分析
投稿分析は1つの投稿に対するユーザーの反応を分析するものです。
再生数やいいねだけでなく、動画のどのタイミングで離脱されているかを分析することで、アカウントに適した投稿や伸びやすい動画構成などを知ることができるのです。
投稿分析をして出た仮説を次の動画で検証するということを繰り返し、より良い動画を投稿できるようになります。
分析をしてPDCAを回すメリット3選
そもそもなぜTikTokアカウントや投稿の分析をしてPDCAを回すのでしょうか。
撮影と編集だけでも大変なのに投稿後のことまで考えたくないと思う方もいるかもしれません。
しかし、先ほど述べたようにPDCAを回さないとTikTok運用で結果が出ないということが大前提としてあります。
さらに、PDCAを回すことによって得られる3つのメリットがあるのでTikTokの分析はとても大切と言えるのです。
分析をしてPDCAを回す3つのメリット |
メリット1:適切なターゲットに届く動画を作成できる
あなたの運用しているTikTokアカウントは誰に届けたいコンテンツを発信しているのでしょうか。
元々の企業のターゲットと同じ層に届けるのか、新規顧客獲得のためにTikTokを始めた企業であれば異なる層に届けることになると思います。
投稿後に動画を分析することで、ターゲットに届く動画であったのかがわかります。
動画分析してPDCAを回すことで、ターゲットに届く動画と届かない動画が分かるようになってくるので、分析以降は適切なターゲットに届く動画を作成してみてください。
メリット2:おすすめ欄に出やすくなり認知拡大に繋げることができる
そもそも動画が多くの人に届かなければ認知拡大や購買に繋がることもないですよね?
TikTokではおすすめ欄に載ることで多くのユーザーに届くようになるのですが、おすすめ欄に載る動画とはどのような動画なのでしょうか。
実は、ユーザーからの反応がもらえる投稿がTikTokアルゴリズム上で良い投稿と判断されます。
そのため、ユーザーからの反応をもらえる投稿をすれば良いのですが、どんな投稿にどんな反応が来ているのかを分析をしないと把握できません。
分析を含めたPDCAを回すことで、より多くの人に届く動画を作成することができるので認知拡大に繋がってくるのです。
メリット3:流行を把握することができる
TikTokではコンテンツの流行の移り変わりが早いのが特徴ですが、TikTokアルゴリズムの移り変わりも早いことをご存知でしたか?
例えば、もともと10秒以下の動画の再生数が伸びやすかったのに対して、急に15秒以上の長尺動画の再生数が伸びやすくなることがあります。
今現在のコンテンツとアルゴリズムの流行を把握するために、投稿した動画に対する反応を分析することは大切になってくるのです。
PDCAを投稿ごとに回すことで、アカウントが今発信すべき投稿はどんな動画なのかが徐々に見えてくるのです。
TikTokの分析のやり方
分析の重要性は分かったけど、どこの数値を見ればいいか分からない!
と思っている方も多くいるでしょう。
実際に分析を行う場合は目的によって追う指標が異なってくるため、今のアカウントでどの数値に注目すべきかを解説していきます。
アカウント分析 | 投稿分析 |
アカウント分析で重要な指標
アカウント単位で分析をする際には、現在運用しているアカウントが目指す方向性に沿って運用できているかが重要な観点になります。
アカウント分析の数値確認方法
まず初めにアカウント分析を行うための数値はクリエイターツールのインサイトから確認することができます。
- プロフィールページの右上にある「≡」をタップ
- クリエイターツールを選択
- インサイトを選択
フォロワーの男女比
運用しているアカウントは誰に届けたいコンテンツになっているのでしょうか。
また、そのコンテンツはターゲットに的確に届けられているのでしょうか。
女性向けアパレルブランドのアカウントを運用しているにも関わらず、フォロワーの70%が男性の場合、そのアカウントは男性に向けたアカウントであるとTikTok側からも判断されてしまい、女性からの購買や女性への認知拡大という結果に繋がりづらくなるのです。
フォロワーの所在地
アカウントを運用する上でのゴールが商品販売店舗に足を運んでもらうことである時、フォロワーの所在地が最も重要になります。
店舗が東京にしかないのにも関わらずアメリカ在住のフォロワーが50%を占めている場合は、店舗に足を運んでもらうのが難しくなってしまいますよね?
男女比と所在地を分析した上で、現時点でのフォロワー属性が目指す方向性と異なっているのであれば、早急な対応が必要です。
期間ごとの数値推移
直近1ヶ月の間でどれだけのフォロワーが増加したのか。
1ヶ月の間に投稿した動画に対する評価はどれほどか。
といったデータを基準にアカウントを分析することで、アカウントの期間内での数値部分の伸びを把握することができます。
思ったように伸びなかった場合はどこが悪かったのかを考えることで、次の1ヶ月の改善に役立てることができるのです。
投稿分析で重要な指標
1つの投稿単位で分析する際には、その投稿で獲得したい数値を実際に獲得できているかが重要な観点になります。
投稿分析の数値確認方法
- 過去の投稿画面で右下にある「詳細データ」をタップ
- 動画分析の各数値を確認する
(投稿から数日経たないと確認できないデータもあるので注意が必要です)
再生数
投稿の再生数は動画の視聴数であり、投稿の影響力を確認できる数値になります。
再生数が多いとより多くの人に投稿を届けることができたということができ、どんな目的があっても最初に目指すのは再生数であることが多々あります。
では、大体どれぐらいの再生数を獲得すれば良いのでしょうか。
フォロワー数と比較して再生数が上回ってるかどうかが一つの基準として挙げられます。
フォロワー数以上の再生数があれば、フォロワー数によるアカウントの影響力以上に多くのユーザーに動画が届いたということができます。
多くのユーザーに届くことで、認知拡大や潜在顧客の発掘などの公式アカウントの目的達成に近づくことができるのです。
平均視聴時間
あなたの投稿はどれほどユーザーに視聴されているでしょうか。
同じ1再生でも「冒頭の1秒しか見ていない1再生」と「最後まで視聴した1再生」どちらを目指すべきかはすぐに分かりますよね?
動画全体の秒数のうち、平均でどこまで視聴されているかのデータがインサイトにはあります。
平均視聴時間を伸ばすことで、ユーザーの興味を惹く投稿を作成できるようになるのです。
継続率
動画の継続率は、グラフィックを用いられて表記されています。
平均視聴時間と意味合いは似てきますが、動画のどの部分で離脱されているのかということが、視覚的に分かりやすくなっています。
もし、2秒時点で継続率が50%を下回る場合は冒頭のヒキが弱くユーザーの興味を獲得しきれていないことがわかります。
このように、インサイトの数値1つからでも今後のアカウントで改善すべき点を見つけることができるのです。
TikTokのインサイトの設定方法や見方に関する詳細は以下の記事をご覧ください!
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コメントの質
TikTokでは他のSNSよりもコメントが重要であることを知っていましたか?
TikTokの特徴としてコメント欄でユーザー同士がコミュニケーションを取り合うケースが多くあります。
例えばアパレルブランドのアカウントを運用している時に、投稿に対して「どこで買えますか?」や「買いに行きます!」などのコメントが来ることがあります。
このようなコメントは、投稿を視聴したことで洋服を買いたいという購買意欲の誘発に成功した証拠です。
コメントの質は数値で測れませんが、購買意欲を誘発したと言えるようなコメントを獲得することで、ブランドの知名度や売上は上がっていくのです。
自分のアカウント以外を分析をすることも重要
最近のTikTokで、競合や同じ商材を扱っていてバズっている投稿などを分析しましょう。
ユーザーがどんなコンテンツを求めているのか。
TikTokのアルゴリズム上、どんな構成がバズりやすくなっているのか。
といったことは、自分のアカウントを分析するだけでは把握できません。
ただし細かい数値は確認できないので、再生数やコメント欄を見てどんな投稿にどんな反応が来ているかを把握し、TikTok全体の傾向を分析していきましょう!
TikTok分析ツールは使用するべき?
TikTokの分析と聞いて、分析ツールの導入を検討される方もいるのではないでしょうか。
結論、分析ツールは使う必要はありません。
現在TikTok分析ツールを探すと有料から無料まで様々な種類がありますが、実際は分析ツールを使わなくても、TikTokにおける詳細な分析は可能である上、分析ツールの安全性は保証されていません。
むしろ自分で分析を行った方が運用中のアカウントに対する理解も深められる上、分析を含むPDCAを適切に回すことができるのでツールを使わずに分析してみましょう!
とは言うものの、リソース不足や知識不足だとお悩みの方は、アカウント運用代行サービスを利用するのがおすすめです。
下記記事にてアカウント運用のプロにお任せるメリットを解説しているので、気になる方はご覧ください。
日々多くのユーザーが情報取集や購買の一プロセスとして活用しているインスタグラム(Instagram)。 企業の認知拡大や購買率UPの目的でビジネスに導入し始めている企業も多く見受けられます。 しかし、ただ画像や動画のコンテンツを[…]
TikTok分析方法まとめ
いかがでしたか。
本記事ではTikTokアカウントの分析のメリットや方法、確認するべき指標を紹介してきました。
TikTokにおいて分析がどれほど効果的か、分かっていただけたのではないでしょうか?
以下にポイントをまとめました。
- TikTokアカウントを運用するときは、分析をしつつPDCAを回すことで結果に繋がる
- ターゲットに届けるためにフォロワーや視聴ユーザー分析は必須
- 分析をしてクリエイティブの質を高めることで、アカウントの完成度アップ!
ぜひ企業やブランドの公式アカウントを効果的に運用するために、TikTokの分析方法をマスターしましょう!