みなさんはTikTok(ティックトック)のストーリーテリングについてご存じでしょうか?
そもそもTikTokのような短尺の動画にストーリー性は存在するのか?という話になるかもしれません。
しかし、実は最近”バズっている”と言われる投稿には共通してストーリー性があると言えるのです。
この記事ではTikTokにおけるストーリーテリングの定義から具体的な作り方についてご紹介します。
この記事で分かること |
|
ノウハウ集を今なら無料配布!
実は「TIkTok売れ」は誰でも簡単に実現することが可能です。
弊社は「バズる」だけでなく「バズって売れる」ノウハウを施策に活用し再現性高く「TIkTok売れ」を実現しています。
バズるための知識やTIkTokのアルゴリズムを理解したい方はぜひ下記よりダウンロードしてください。
そもそもストーリーテリングとは?
皆さんは物語の構成でよく言われる例として「序破急」や「起承転結」といった言葉はご存じでしょうか?
ストーリーテリングとはまさにこのことで、簡単に言えば「動画をどのように展開するか」ということですが、TikTokにおいては「ユーザーの感情に刺さる動画をどのように展開するか」いう意味合いが強いでしょう。
TikTokでは映像、テロップの文字、訴求内容、アフレコなど複数の要素を掛け合わせてストーリーの展開を考えます。
なぜTikTokにストーリーテリングは重要なの?
では、なぜTikTokにおいてストーリーテリングが重要なのでしょうか?
理由1:動画の視聴率向上、複数回再生に繋がる
ストーリーテリングの方法を工夫すれば、ユーザーがその動画を最後まで見たくなる、何回も見たくなるような動線作りができます。
例えば簡単な例では、動画冒頭で引きを作りユーザーの興味関心を引きつつ、オチで衝撃の展開を持ってくることが挙げられます。
これにより、ユーザーはオチまでの展開が気になって動画を最後まで視聴するとともに、オチを見た後は今度はなぜそうなったのかが気になり動画を何度も再生することでしょう。
このようにストーリーテリングを工夫し、ユーザーが動画を最後まで見たくなる、何回も見たくなるような動線を動画内で仕掛けることで視聴率向上や複数回再生に繋げることができます。
理由2:ユーザーからの共感性を獲得できる
TikTokはコメント欄が特に活発でTikTokerとユーザー間の距離が近いことも特徴ですよね。
特にユーザーに共感性を求める投稿に対するコメントの反応の良さが挙げられます。
投稿者がユーザーに共感してほしい内容をストーリーを立てて述べることで自分の思いを反映させることができ、いいねやコメントなどを通じてユーザーから共感性を獲得できると言えます。
理由3:投稿に独自性を出せる
ストーリーテリングは各人のオリジナリティが出る部分です。
このオリジナリティの要素は他の投稿に対する差別化要素となり投稿に独自性を出すことができるため、ユーザーの目に留まりやすくなると言えます。
こうして複数のユーザーの目に留まって再生され、いいねやコメントを獲得することでおすすめ欄に載り、さらに大多数のユーザーに拡散させることができます。
自社事例:ストーリーテリング有無の検証結果
ここでは自社で運用しているアカウントの事例に基づき、ストーリーテリングの有無によりどのように投稿の結果に差が見られるのかを見ていきます。
事例1:ファッション系アカウントの投稿
ストーリーテリング有り(左):「社会人3年目 寝坊したので大急ぎ」
再生回数:63,600回 いいね:629 コメント:5 シェア:7 保存:17
動画構成
|
ストーリーテリング無し(右):「広告代理店で働くOLコーデ」
再生回数:126,000回 いいね:128 コメント:3 シェア:8 保存:2
動画構成
|
前者は、朝寝坊~出社するまでの身近な日常のストーリーに沿いながら商品訴求をすることで、ユーザーがストーリーと商品を結び付け、自分ごと化して考えやすくなることで、共感性を獲得しやすくなると言えます。
一方後者は、商品の価格やメリットについて淡々と訴求するのみの動画構成になっています。
この2投稿の比較に関しては、ストーリーテリング有りの投稿が無しの投稿に比べ、再生回数といいねが約6倍になっています。
事例2:グルメ系アカウントの投稿
ストーリーテリング有り(左):「ピスタチオもこってなんぞや?」
再生回数:49,900回 いいね:616 コメント:7 シェア:28 保存:8
動画構成
|
ストーリーテリング無し(右):「コンビニで買えるフロマージュをご紹介!」
再生回数:24,800回 いいね:153 コメント:2 シェア:2 保存:4
動画構成
|
前者は、動画内で問いかけを行いユーザーを巻き込む形で商品の訴求を行うことで、コメントやシェアの伸びに繋がっていると言えます。
一方後者は、商品の見た目や味に関する訴求のみになっています。
この2投稿の比較に関しては、ストーリーテリング有りの投稿が無しの投稿に比べ、再生回数と保存が2倍以上、いいねが約4倍になっています。
事例3:コスメ系アカウントの投稿
ストーリーテリング有(左):「買わなきゃ損!イエベでも使えるピンクシャドウ」
再生回数:25,900回 いいね:567 コメント:7 シェア:2 保存:18
動画構成
|
ストーリーテリング無し(右):「オイリー肌さん必見!神プチプラパウダー徹底比較」
再生回数:4,301回 いいね:87 コメント:0 シェア:0 保存:4
動画構成
|
前者は、「絶対にイエベが使えない」と思われていた固定観念が覆されるという意外性のストーリーに対してユーザーの反響が良く、いいねや保存に繋がっていると言えます。
一方後者は、商品の機能性の比較動画になっています。
この2投稿の比較に関しては、再生回数が約5倍、いいねが約7倍になっています。
以上3つの事例にすべて共通している内容として、ストーリーテリングがあることで再生回数やいいね、コメントなどエンゲージメントの数値にプラスの影響をもたらすということが言えるでしょう。
TikTok ストーリーテーリングの作り方や法則
これまでストーリーテリングの重要性やストーリーテリングが実際の数値にもたらす効果について述べてきましたが、ここでは実際のストーリーテリングの作り方や法則について簡単にご紹介します。
手順1:冒頭でターゲティングをする
TikTokでは冒頭の約3秒で動画の離脱が決まると言われています。
そこで、離脱の確率を下げるためには冒頭でできるだけ大多数のユーザーに刺さる内容をテロップとして入れるのが良いでしょう。
しかし、大多数のユーザーを対象にしすぎた結果、ターゲットが不明な動画はどの層にも刺さらずかえって離脱に繋がります。
したがって、きちんとターゲティングをしてある程度ユーザー層を絞ったうえで、その層に漏れなく刺さる冒頭の作りこみをする必要があると言えるでしょう。
この際ユーザーの興味関心を引くために、ユーザーが思わず突っ込みたくなる要素や損得感情を引き起こす要素を入れ、引きの強いタイトルにすると効果的です。
手順2:共感性の要素を入れる
自分だけではなく誰もが持っているであろう悩みや経験など、他ユーザーが共感しやすい内容をストーリーに沿って伝えることです。
この際に自分に特有の内容すぎると共感できるユーザー層が狭められてしまうので、誰もが共感しやすい内容にすることで大多数のユーザーから共感を得られると言えるでしょう。
これによりユーザーに親近感を覚えてもらうことができます。
手順3:オチを作る
オチとは動画の最終着地点のことで、この部分を明確にしないと結局「動画全体で何を伝えたいか」がユーザーに理解されない動画となってしまいます。
オチの例として、「ユーザーにコメントを促す」や「予想外の結末を持ってくる」など様々なパターンがありますが、この部分は動画全体のメッセージに合わせて決める必要があると言えます。
まとめ
本記事ではストーリーテリングの定義から具体的な作り方までを実際の投稿例を挟んで紹介してきました。
今回のポイントをまとめると以下のようになります。
- TikTokにおけるストーリーテリングとは「ユーザーの感情に刺さる動画をどのように展開するか」
- ストーリーテリングはユーザーの動画に対する反応を高めるのに重要である
- ストーリーテリングにおいては冒頭のターゲティング、共感性、オチの3つの要素を入れる
みなさんも今後投稿する際にストーリーテリングに挑戦してみてはいかがでしょうか。