最近、企業やブランドがTikTok(ティックトック)で広告を回すことは一般的になってきました。
多くのユーザーが利用しているTikTokに広告を出すことによる効果は計り知れないため、どの企業もTikTok広告を取り入れていきたいのではないでしょうか。
そんな中で、広告に関する知識がなく敬遠しているTikTok担当者は非常に勿体無いです!
そこで本記事では、TikTok広告の1つであるSpark Ads(スパークアズ)について分かりやすく解説していきます。
最後まで読むことですぐにTikTok広告を始めることができるため、担当者は必見です!
この記事で分かること |
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Spark Ads(スパークアズ)とは?
Spark Adsとは、TikTok内で通常のオーガニック投稿を広告出稿し、ブーストをかけることのできるTikTok広告です。
特徴として、自社で作成した投稿だけでなくインフルエンサーなどの第三者が作成した投稿も広告としてブーストすることが可能であることが挙げられます。
TikTokにはさまざまな種類の広告出稿方法がありますが、Spark Adsはその中でも手軽に始めることのできるTikTok広告となっています。
他のTikTok広告に興味のある方は、下記記事にて紹介しているのでご覧ください!
月間消費時間がインスタグラム(Instagram)を越えたTikTok(ティックトック)。 現在多くの企業がTikTokで広告出稿をしており、今この波に乗らない選択は考えられないですよね? しかしTikTokでの広告出稿は難しそ[…]
また、TikTok内のサービスでSpark Adsによく似たものとしてプロモート機能があります。
プロモート機能はSpark Adsよりも安価で始めることができる反面、自分以外の投稿を広告出稿できない特徴があります。
下記記事ではプロモート機能とSpark Adsの違いを分かりやすく解説しているので、気になった方はご覧ください!
TikTok(ティックトック)は今や多くの企業が広告配信の場として利用しています。 しかしTikTok広告は種類が多くて何がいいのか分からない上に、難しいと考える人は多いのではないでしょうか? 本記事ではTikTok広告の中でも[…]
Spark Adsのメリット4選
さまざまな種類があるTikTok広告の中でなぜSpark Adsを利用するのでしょうか。
少ない予算で始めることができるからSpark Ads一択?
費用面以外にもSpark Adsを選ぶ理由はいくつかあります。
以下でSpark Adsのメリット4選を分かりやすく紹介していきます!
Spark Adsのメリット4選 |
メリット1:第三者の投稿を広告として配信することができる
Spark Adsの最大の特徴でありメリットと言えるのが、第三者のオーガニック投稿を広告としてブーストすることができることです。
TikTokに普段から投稿しているクリエイターにPR投稿を依頼しその投稿をSpark Adsで広告を回すことによって、ユーザーがつい見てしまう質の高いTikTok広告へと変化していくのです。
企業がTikTok広告のためにコンテンツを作成するよりも遥かに手軽であるため、ぜひ試してみてください!
メリット2:少ない予算から始めることができる
他のTikTok広告と比較した時の1番の差別化ポイントがこちらです。
TikTok広告のなかで最も費用のかかるハッシュタグチャレンジは1,000万円からの広告となっています。
それに対してSpark Adsは2,000円から広告出稿が可能となっており、少ない予算でもTikTok広告を始めることができます!
TikTok広告が気になっている担当者はお気軽に挑戦してみてはいかがでしょう。
メリット3:フィードに馴染む広告
TikTok広告は大きく分けて2種類あります。
純広告という、TikTok上に用意された広告用のスペースに配信されるものと、運用型広告(インフィード広告)というおすすめフィード内に配信されるものに分かれます。
Spark Adsはおすすめフィード内に流れてくる運用型広告であるため、他のTikTok広告と比べると広告感が薄い状態で配信されるのです。
フィードに馴染む広告になることで、広告を嫌うユーザーが嫌悪感を抱くことを阻止することができる上、違和感のある広告によるブランドイメージの低下を防ぐことができます。
メリット4:リーチする対象をコントロールすることができる
宣伝したい商品が女性向けの商品だから男性のユーザーには届ける必要がない!という場合もあるかもしれません。
そんな時はSpark Adsの特徴が役に立ちます。
Spark Adsは広告の出稿時にリーチするターゲットを制限することができるのです。
Spark Adsを上手く活用して効果的な広告にしていきましょう!
Spark Adsの注意点は2つ
Spark Adsを回すにあたって、もちろん良いことばかりではありません。
多少なりともデメリットは存在するため注意が必要です。
ただし、デメリットを把握した上でSpark Adsの広告出稿をすることで満足度の高いTikTok広告になります。
以下で2つの注意点を分かりやすく紹介していくので、目を通しておきましょう!
Spark Adsの注意点は2つ |
注意点1:インフィード広告と比較してリンククリック率が伸びづらい
TikTok広告の中は、Spark Adsを含む運用型広告とインフィード広告の2パターンに分けることができます。
インフィード広告とSpark Adsはどちらもおすすめフィード内に露出するTikTok広告ですが、Spark Adsの方が購入ページなどの遷移先につながるポイントが少なくなっています。
SparkAdsはオーガニック投稿に近い広告のため、アイコンマークや音源などをタップするとオーガニック投稿同様、プロフィールページや音源ページに移動してしまうのです。
しかし、直近の仕様変更でCTAボタン以外の場所に移動した場合でも遷移ページが小さく表示されるようになったためCTRも向上してきており、今後の仕様変更に注目する必要があります。
まとめると、Spark Adsは他のインフィード広告と比べて、広告の狙いの1つである遷移を効果的に行うことができないという注意点があるのです。
注意点2:直接的な購買に繋がりづらい
そもそもTikTokという媒体の特性上、投稿や広告が届くユーザーは購買層よりも潜在顧客であるため、1つの動画の視聴で購買につながるケースは極めて稀になります。
その上、遷移しづらいSpark Adsは特に購買につながる広告ではなくなってしまうのです。
しかし、オーガニック投稿をブーストしてコメント欄での口コミや会話が活発になることで、広告を見たユーザーは商品に対する興味が深まります。
Spark Adsを通じた興味促進によって、後日の間接的な購買に繋がりやすくなると言えるのです!
Spark Adsのやり方
ここまででSpark Adsを早く始めたいと思っている方が多くいるのでは無いでしょうか。
ここからはSpark Adsの設定方法を1ステップずつ丁寧に説明していきます!
あくまでやり方の1つですので、ご自身の状況に合わせて他の設定方法を使用してみてください。
今回の設定方法はTikTok For Businessアカウントが開設されている前提で進めております。
TikTok For Businessアカウントの開設方法は以下の記事を参考にしてください。
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Spark Adsのやり方・設定方法 |
①事前設定
あらかじめ投稿されている第三者の動画の広告設定をONにしたのち投稿の広告認証コードを作成しておきましょう。
「個別での広告設定」で使用します。
②キャンペーンの設定
広告マネージャーの「概要」内の「広告を作成」を選択して「カスタムモード」をクリック。
「目的」は配信の目的に合わせて設定します。
特に目的がなければトラフィックにして遷移を促すのが効果的です!
最後に「キャンペーン名」を設定して広告セットの設定に移動しましょう。
③広告セットの設定
「広告セット名」を設定した後に「ウェブサイトイベント」を設定。
「外部ウェブサイト」を選択し「TikTokピクセル」をクリックします。
「最適化イベント」の中の「ボタンをクリック」を選択することで、遷移を優先する広告になります。
プレースメントは「手動プレースメント」を選択しTikTok以外のチェックを外しましょう。
その後「カスタム配信対象」を設定しターゲットに適切に届くような広告にしましょう。
広告セットの最後に予算設定を行いましょう。
日予算という形のため、1日で設定金額以上使用されることはありません。
④個別での広告設定
キャンペーン名や広告セット名と同様に「広告名」を設定しましょう。
「ID」内の「TikTokアカウントを使用してSparkAdsを配信」をONにすることでTikTok内のオーガニック投稿を広告として回すことができるようになります。
「他の承認済みアカウントまたは投稿動画を使用」をクリックし、「TikTok上の投稿動画を承認」をクリックすることで、使用する第三者を選択することができ、広告利用可能な投稿を利用できるようになります。
「事前設定」で作成した広告認証コードを「権限申請」の部分に貼り付けます。
「TikTok上の投稿動画」を選択し広告で使用する動画にチェックをつけ「確認」することでSpark Adsの広告設定は完了です。
Spark Adsにかかる費用と課金方法
Spark Adsにかかる費用は自由に設定でき、最低出稿金額は2,000円からです。
費用は日予算という形で消化されるため、日予算2,000円で設定してあれば1日に2,000円以上消化されることはありません。
課金方法は2種類あり、自身の状況に応じて選択することができます。
Spark Adsの課金方法 |
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課金方法1:自動決済(後払い)
自動決済はクレジットカードから引き落とされていく課金方法になるため、事前に登録する必要があります。
登録の手間はありますが、複数回の広告出稿をする場合は毎回チャージすることは面倒であるため、自動決済にするのがおすすめです。
課金方法2:チャージ払い(事前入金)
チャージ払いは事前に予め入金した金額から引き落とされていきます。
広告配信を停止し忘れていても引き落とされる金額に限界があるというメリットはありますが、事前入金を忘れていると一切広告配信ができないというデメリットもあります。
実際にSpark Adsを用いた事例
広告代理店である弊社では、実際にSpark Adsを利用したTikTokのPR施策を数多く行っており、結果を出すことに成功しています。
いくつかの事例を紹介しますので、これからSpark Adsの導入を検討されている担当者は参考にしてみてください。
アパレルブランドTの事例
ファッション系インフルエンサー4名を起用したTikTokのPR施策(Spark Ads利用) |
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このブランドのSpark Adsを利用した施策は、投稿の再生数が弊社過去実績の中でも多く回り、全投稿の合計は100万再生を超えました。
メリットの1つである、投稿の再生数を伸ばすことができると言う部分が顕著に出ており、Spark Adsという広告においては成功といえる事例になっています。
アパレルブランドRの事例
ファッション系インフルエンサー4名を起用したTikTokのPR施策(Spark Ads利用) |
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このブランドのSpark Adsでは、4万円程度しか使っていないにも関わらずPR商品の売上が前週比3倍になりました。
見せ方の上手いインフルエンサーの投稿をSpark Adsでブーストすることによって売上はもちろんのこと、ポジティブな感情であるいいねを多く誘発することにも成功した事例になっています。
Spark Adsまとめ
いかがでしたか。
本記事では、Spark Adsのメリットや設定方法をわかりやすく紹介してきました。
Spark Adsが魅力的なTikTok広告であることがわかっていただけたのではないでしょうか。
- Spark Adsは手軽に始めることができる!
- おすすめフィードに馴染み、広告っぽさを減らすことが可能
- 最低出稿金額は2,000円からと予算に応じて変更可能
TikTok広告の波に乗り遅れないようにSpark Adsから始めてみましょう!